標本番号四二五

下部は物差し 目盛は1ミリ
下部は物差し 目盛は1ミリ

■模様

 流水の一つか。

 流水は、水がゆっくり曲がりくねって流れるようすを意匠化したもの。古くは銅鐸にも見られる幾何学的な文様だが、平安時代になってからは、やや絵画的、具象的文様になった。

■色

 地色は錆納戸(さびなんど)、模様部分は抹茶色。

■織

 全面輪奈織(パイル織)。

 

●評

 融通無碍。春の野に生い出ずる早蕨(さわらび)か薇(ぜんまい)の様にも見えます。