標本番号四〇九

約4x9cm(実寸)
約4x9cm(実寸)

■模様

 枝に咲く梅の花と蕾を写生的に配する。

■色

 地色は肌色の濃淡。

 模様の部分は、左側に錆納戸(さびなんど)、右側に鮮やかな橙色を配す。

■織

 地の部分は輪奈(パイル織)にするために横に織り込む銅線を通さない事により平面とし、輪奈織の模様の部分を浮かび上がらせている。

 

●評

 春なお浅い如月の頃、他に先がけて咲く芳しい梅の花。春を待ちわびる心が伝わって来る様な華やかな作品です。