約4x9cm(実寸)  標本番号四〇七
約4x9cm(実寸)  標本番号四〇七

初めまして

 ようこそ天鵞絨美術館へ。

 この写真の裂は、京都上京の旧宅の屋敷内深く、時代の変遷に顧みられる事なく長い眠りについておりました明治四十二年の墨書の残る『天鵞絨(ビロード)標本帳』の一頁目に貼り 付けられていたものです。

 この織物の手法は輪奈ビロードと言い、江戸時代にポルトガルより伝来したと言われております。

 特別な織機でループ状の輪の形に織り上げ、その先を剃刀状の刃物で均等な長さにカットして行くという繊細な手作業を伴います。輪のまま残す部分とカットする部分を組み合わせる事によって意匠を凝らせば、光沢の明暗が生む変幻自在の美の世界を織り込むことが可能となります。

 万華鏡を覗きこむが如き『天鵞絨美術館』の世界におつきあい下さいます様、謹んでお誘い申し上げます。

 

 

平成二五年癸巳 元旦

美術館主謹書 

 

 

 

 

参考文献   講談社カラー版日本語大辞典

       資料便覧  日本の伝統模様・色名辞典 

 ●開館日

 お電話にてご予約の上、お越し下さい。

 

 

   

●開館時間

 午後1時~午後5時

 

●入館料

 無料

 

●所在地

 〒602-8482

 京都市上京区浄福寺通上立売上る689-3

   TEL 075-204-6600